1954-05-24 第19回国会 参議院 農林委員会 第41号
麦類製品は麦から出発して、粉であろうと、「ふすま」であろうと、すべて間接統制の枠にはまつているわけです。この事実は法律によつてきまつているのです。併しこれを画然と公定価格にして配給統制、価格統制をやらないで、間接統制でやつて行こうということは事実でありますけれども、それが間接統制が即自由経済でないということは大臣御存じの通りのはずであります。
麦類製品は麦から出発して、粉であろうと、「ふすま」であろうと、すべて間接統制の枠にはまつているわけです。この事実は法律によつてきまつているのです。併しこれを画然と公定価格にして配給統制、価格統制をやらないで、間接統制でやつて行こうということは事実でありますけれども、それが間接統制が即自由経済でないということは大臣御存じの通りのはずであります。
○河野謙三君 麦の統制撤廃の際は、たまたまここにおいでの田中啓一さんあたりと僕らは衆議院においてやかましく言つたのでありますが、あの出発点は麦の統制を撤廃することによつて間接的に生産者農民の価格を保証し、一方麦類製品の消費者価格も政府の責任において保証しようというのが現在内閣がやつているところの麦の統制撤廃の趣旨であります。
そこで農林大臣は、しばしば粉食の奨励、麦類製品の奨励ということを言つておられますが、口では言つておられるけれども、具体的には何にもしていない。むしろ逆なんですよ。今麦が幾らしていますか。粉食の奨励ということは口や宣伝では駄目なんです。麦類の価格を下げるということなんですよ。然るに粉の値が上つている。又粉の副産物であるところのふすまの値が上つている。麦ぬかの値が上つている。